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一次創作のファンタジー物語と日常を気分で書き連ねる、サイト兼ブログ

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狐と天狗7 

 

世間知らずに偏った常識を吹き込む天狗様。


 ツタで出来た椅子に座って頬杖をついている狐面をつけた子どもと、その前の枯葉をばらまいただけの地べたであぐらをかいているテング。テングが腕を組みながら言われた話を整理した。

「じゃあつまり、このお面は元々稲荷に盗まれて、どういうわけか人間の手に渡っていて、それをたまたまもらって森にお面が戻ってきたから探しに来てたってこと?」

「そ。あの村は魔物が入ってこないように、弱いけど魔除けがしてあるからな。面の気配がかき消されて行方知らずになってた。それが突然戻ってきたんだからそりゃあ探しに出るだろ」

「確かに」

 テングが頷くと、狐面の子どもは両手をあげて背もたれに倒れた。

「そしたら魔族が持ってるし、取り返せなさそうなら覚悟するしかないと思ってたらこんなアホなんだもん。あんなに張り込んでた時間を返してほしいくらいだ」

 その脱力ぶりと文句に苦笑いを浮かべて、テングはふと気になったことを口にした。

「でもなんで今は狐の面をしてるんだ?」

 言われて、子どもはゆらりと体勢を戻した。片膝を立てて頬杖をつきながら、面の下で不敵な笑みを浮かべているような低い声色で嗤った。

「……聞きたいかい?」

 雰囲気が変わったことにひるまず、テングは純粋に返した。

「仕返しに稲荷のお面を盗んだとかか?」

「近いが違うな」

 子どもは面白そうに答えて、正解を告げた。

「殺してやったのさ。幾度となく俺を怒らせたからな。これはその戦利品というわけだ」

 言った直後、怪しげな雰囲気をぱっと解いて、さらりとした調子で語った。

「あやつとは大体仲が良かったが、俺へのイタズラが度を過ぎててな。その面だって、今こんなんじゃあ説得力ないだろうけど、天狗にとっては顔そのもの、命と同等なんだ。それを盗みやがった。奴はイタズラと称して俺を殺そうとしたのさ。だから俺の存在がどうにかなる前に殺して奴の顔を奪ってやったのさ。ま、妖怪の輪廻ってやつはそう長くないからまた生まれたら歓迎して俺の弟分にしてやるつもりだけどな」

 イタズラの度が過ぎてただけで、面白い奴だったしと付け加える子どもに、テングは呆気にとられた。

「…随分な展開だな…」

「ん? 魔族も似たようなもんじゃないのか? 気に入ればよくする、気に入らなければ殺す」

「それ結構極端だと思うけど…」

「本当にお前は人間腐れしてるなあ。こっちに来てから人間に育てられたか?」

 椅子に座り直しながら興味ありげにたずねる子どもに、テングはいや?と答えた。

「ウィスタっていう…あ、キミと同じ妖怪なんだけど」

「ウィスタぁ? そんな名前の奴聞いたこと……」

 言いかけて、子どもがふと言葉を切った。子どもの頭の中でピーンという共鳴が響いてきていた。崖の幻が消された…相手は…。共鳴を受けて、面の下でこっそり呟く。

「……あの透明人間か…なるほどね……」

 テングは突然言葉を切ったことに不思議そうに首をかしげている。その様子を見て、狐面の子どもはにやりと怪しげな笑みを浮かべた。もちろん、テングには見えない。

「お前、つまんない奴に拾われたなあ」

 テングはきょとんとして聞き返した。

「ウィスタのことも知ってるのか?」

「そりゃあもちろん」

 しれっと答えて、子どもは身を乗り出した。

「なぁ。面白い話をしてやろうか」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんか納得いかない流れなんですがとりあえずあげます(何故
透明人間の妖怪がいるのは知ってたけど名前なんて知らなかった天狗さまにほいほい名前(呼び名だから言霊の力は弱いと思うけど)教えちゃうテング。。

テングが妖怪界知らないからさらっと流しちゃってるけど、天狗も稲荷もウィスタリアさんと同等レベルにさいつよな力を持った妖怪なはずので、それを殺したっていうのは結構ヤバいことだと思うんですよ……(ふるえ

category: 幻想世界絵文

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